今週のメッセージ201/11/13)

わたしたちに送られた救いの言葉


 「だから、兄弟たち、知っていただきたい。この方による罪の赦しが告げ知らされ、また、あなたがたがモーセの律法では義とされえなかったのに、信じる者は皆、この方によって義とされるのです。」(新約聖書・使徒言行録13:38,39、但し、下線は記者による)

 前回、『キリストの福音が世界中に広がるために』のテーマで記した中で使徒パウロについて触れました。冒頭に、新約聖書中の第5番目の書、使徒言行録の中に出て来る言葉を挙げましたが、この13章は、使徒パウロの第1回伝道旅行の始まりが記されています。その中に使徒パウロの最初の説教が出ているのですが、そこにおいて彼は、「この救いの言葉はわたしたちに送られました」(同26節)と語っています。

 「この救い」とは、言うまでもなく救い主イエス・キリストの救いです。この救いに関し、パウロは、「罪の赦し」「義とされる」ということについて語っています。キリストの救いを理解する上で、この二つはとても大切です。

 わたしたち人間はすべて神の前に罪人(つみびと)です。

 「罪の赦し」とは、その罪が、キリストを信じる者はすべて、十字架の贖罪死の御蔭で赦されるということです。しかし、「罪の赦し」だけでは、犯した罪が帳消しになっただけですから、マイナスが0になっただけです。

 それに対して「義とされる」ということは、キリストが罪なき全く清い生を生きて下さったその義の衣が信じる者を覆い、その者は神に義なる者と見倣されることです。詰まり100点満点の獲得となるわけです。

このキリストの救いが、わたしたちに送られているのです!