今週のメッセージ201/01/01)

正月

 

 聖書の中にも「正月」という言葉が出てきます。下にその聖句を記してみましょう。

  「エジプトの国で、主はモーセとアロンに言われた。『この月をあなたたちの正月とし、年の初めの月としなさい。』」(旧約聖書・出エジプト記12:1,2)

 イスラエルの民が、まだエジプトの地に住んでいた紀元前13世紀初期の頃の話しです。エジプト王の虐待に苦しんでいたイスラエルの民が、神の御旨により、いよいよエジプトを脱出するという時のお話しです。

 当時のエジプト王は、奴隷としての使い勝手が良かった故に、なかなかイスラエルの民がエジプトを出ることを許しませんでした。

 そんなエジプトに対し、神は次々と災いを下され、最後にはエジプト王も辟易してイスラエルの出エジプトを許すのです。

 エジプトを脱出して3ヵ月程した頃、彼らはリーダーのモーセを通して神から『十戒』を中心とした律法を授かり、神にその律法に従って生きる約束をして神と契約関係に入るのです。

 このことを中身として持つ出エジプトは、イスラエルにとって記念すべき画期的な出来事でありました。この故に神は、先の聖句にあるように、「この月をあなたたちの正月とし、年の初めの月としなさい」と命じられたわけです。

 ところで、わたしたちが本日迎えた「正月」は、自然界における地球の公転との関わりのものです。しかし、そうではなく、上記のイスラエルのように、神の言葉に従って生きる、神との新しい関係入る「正月」を迎えることが出来るならば、なんと幸いなことでしょう!