今週のメッセージ201/01/15)

真の神と出会うには

お正月も今日で終わりでしょう。その正月は、一般的に日本人が最も宗教性を帯びる時期のように思います。その具体的な表れがいわゆる“初詣”です。二週間ほど前の三が日は、大勢の参拝客で神社は賑わいました。その根底には宗教心があるからだといえます。そしてそれは、創造主なる神が、人間を神のかたちにかたどって造られたことに起因しているのです(旧約聖書・創世記2:7).

しかし、神のかたちを内に持ちながら神から離れてしまった人間は、その埋め合わせに、神を作り出すようになってしまいました。その結果、“八百万の神々”といわれるほど、多くの神々をつくり出してしまったのです。石や木で像を作って拝んだり、古木を拝んだり、あるいは狐などの動物を神に仕立てたり、はたまた菅原道真や東郷元帥を神として祀ったり、挙げたら切りが無いほどです。

ただ、そのようにして作られ、拝まれる行為には、人間の願望が投影されています。無病息災、商売繁盛、子授け、縁結び、合格祈願等々の願望です。これもキリがないほどです。

しかし、真の神は、人間作った神でなく、人間造った神です。この真の神は、ご自身を自己紹介されました。その決定的なものが二つあります。一つは、イエス・キリストです。イエスは、わたしを見た者は神を見たのだ、といわれました(新約聖書・ヨハネ14:9).もう一つは聖書です。キリストは、聖書はわたしについて証しをするものだといわれています(ヨハネ5:39).神は、キリストにおいてご自身を顕し、そしてそのキリストを聖書が証ししているのです。聖書を信じ、それに基いてキリストを信じるとき、わたしたちは真の神に出会うことが出来るのです。