今週のメッセージ201/01/29)

暗闇と死の陰に座している者たちに光が!

 

 「これは我らの神の憐れみの心による。この憐れみによって、/高い所からあけぼのの光が我らを訪れ、暗闇と死の陰に座している者たちを照らし、/我らの歩みを平和の道に導く。」(新約聖書・ルカ1:78,79)

 

 わが国は、国民総生産世界第3位に位置しています。なんだかんだ言っても世界の中では裕福な国と目されています。確かに外見的には豊かな国と看做されるでしょう。しかし、一皮剥くとそれと著しく乖離した現実があることも確かです。

 

 例えば毎年の自殺者の数です。1998年以来、年間の自殺者数は3万人を越え、その高止まり状態がずっと今日まで続いているといわれます。なんと交通事故使者数の約5倍ということですから驚きです。1日あたり90人の自殺者が出ており、約16分に1人の割合で誰かがどこかで自ら命を絶っているわけです。さらに未遂者となるとその10倍はいるということです。また世界的に見ても、経済協力開発機構の中でも第2位、G8でも第2位ということですから、GDP3位の裏側にはこうした暗い現実があることも覚えなければなりません。

 

 そうした暗闇と死の陰に座している人たちに光が差し込んでいることを心に留めたいと思います。冒頭の聖句は、救い主イエス・キリストの先駆者の使命を神から与えられることになる洗礼者ヨハネと呼ばれる人物の父親ザカリアの預言の言葉です。高い所から訪れるあけぼのの光とは救い主イエス・キリストを指しています。キリストはいわれます。

 

 「わたしは道であり、真理であり、命である」(新約聖書・ヨハネ146と。

 ぜひ、この方の言葉に聴くことにより、「暗闇と死の陰」にしか思えないあなたの人生に光を見出されるようお勧めいたします。