今週のメッセージ201/02/05)

知られざる神に

 

「道を歩きながら、あなたがたが拝むいろいろなものを見ていると、『知られざる神に』と刻まれている祭壇さえ見つけたからです。」(新約聖書・使徒言行録17:23a)

 

 

冒頭の聖句は、パウロと呼ばれる使徒の言葉です。彼は、1世紀後半、三回にわたり伝道旅行を敢行しました。第二回目のとき(紀元60年代の頃)、彼はギリシャのアテネに行ったのです。ギリシャと言えば、当時の世界にあって最高の文化を誇っていた国です。アテネの町中を歩いていたとき、夥しい神々が祀られており、その中に『知られざる神に』と名付けられた祭壇を見つけたのです。思いつく限りの神々を祀っても祀っても、まだ祀り残した神があるのではないかと不安を覚えたのでしょう。最後に、『知られざる神に』と名付けた祭壇を祀ったわけです。

するとパウロは、「それで、あなたがたが知らずに拝んでいるもの、それをわたしはお知らせしましょう」23節)と、アテネの人たちに対し、真の神を伝えるべく切り込んだのです。

「真の神」ついて、「世界とその中の万物とを造られた神」24節)また「すべての人に命と息と、その他すべてのものを与えてくださるのは、この神」25節)と語ります。さらに、すべての人が、この「真の神」に悔い改めて立ち帰るようにと命じておられると迫るのです。

神は、“八百万の神々の国”といわれる日本に対して、同じように迫っておられるのです。イエス・キリストの十字架の死と三日目の復活にこそ、「真の神」が語りかけているメッセージが示されているのです。実に神は、そのように具体的に行動し、わたしたちに語りかけておられるのです!