今週のメッセージ201/02/12)

「建国記念の日」に因んで

 

「初めに、神は天地を創造された。」(旧約聖書・創世記1:1)

表題をご覧になった方々の中には、もしかするとキリスト教会のHPなのにと眉をしかめられた方もおられるかも知れません。しかし、決して昨日の2/11を建国記念日と信じているわけではありません。そもそもそのことに首を傾げる向きが多いからこそ「建国記念の日」とわざわざ「の」が挿入された所以であることを承知しております。

明治の時代、初代天皇とされる神武天皇が即位された日として2月11日を紀元節と呼んだことに始まっているといわれます。しかし歴史学的に神武天皇の存在そのものが不確かなことや、戦前戦中の天皇中心とした国家体制復活の懸念などから、いろいろと取り沙汰される中で、1966年に生まれた祝日といわねばならないでしょう。

わざわざ「『建国記念の日』に因んで」の表題の掲げたのは、曖昧模糊としたわが国の建国記念日を云々するよりも、表題の次に掲げた聖句に関心を向けたいと考えるからです。

天地万物の始まりは創造主なる神に因っています。すべての始まりはそこにあります。そして、わたしたちひとりひとりの存在もこのお方に因っているのです。わたしたちひとりひとりの存在といのちの根源は創造主なる神に拠るのです。

この神に背を向け続ける限り、人はいのちと生の真の目的と意味を知ることは出来ません。神は、救い主としてイエス・キリストをこの世に遣わし、ご自身の存在とわたしたちの生の意味・目的を明らかにしておられます。故に、この「主を畏れることは知恵の初め」(旧約聖書・箴言1:7)と主は仰せなのです。