今週のメッセージ201/02/19)

コペルニクス的転回”

今日2月19日はコペルニクスの誕生日です。コペルニクスとは何者?といわれる向きもあるかも知れません。彼は“地動説”を唱えた人物として一般的に知られています。

彼は1473年、ポーランドに生まれた天文学者であり、また、カトリックの司祭でもありました。当時、天文学的には地球を中心に太陽も回っているという天動説が主流でした。それに対して彼は、否、地球が太陽の周りを回っているのだという地動説を唱えたのです。人間の目に見える現象だと、太陽は毎朝、東から昇り、夕方西に沈むように見えますから、太陽が地球の周りを回っているようにしか思えません。そうした中で、地動説を唱えたわけです。今では、地球は約24時間かけて自転しながら、約1年かけて太陽の周りを1周するというのが常識となっていますが、当時の地動説主張は衝撃的なものであったに違いありません。

ところで、物事の見方が180度変わってしまうことを“コペルニクス的転回”などと表現します。ドイツ強制収容所の体験記録として有名なフランクルの『夜と霧』の中に、「人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである」という文章がありますが、これなどはまさに人生の意味を問うことにおけるコペルニクス的転回といえます。

それはそれとして、さらに聖書に啓示されている創造主にして救い主なる神に対するする信仰の有無は、コペルニクス的転回どころか、生か死か、救いか滅びか、を決定づけるこの上ない大問題であることを覚えなければなりません。

「主を畏れることは知恵の初め。」(旧約聖書・箴言1:7a