今週のメッセージ201/06/04)

聖霊の降臨

 

前回はイエス・キリストの昇天について記しました。そして、それがもたらしている恵みについて述べました。

さて本日は、召天されたキリストに代わって聖霊なる神が降臨された記念の日です。キリスト教会は、この日を「聖霊降臨日」(ペンテコステ)として記念し、キリストの降誕日(クリスマス)復活日(イースター)と並ぶ年間の三大祝祭日の一つとなっています。

聖霊降臨については、キリストが事前に予告されており、四つの福音書の中の『ルカ福音書』と『ヨハネ福音書』に出ています。前書では、聖霊のお働きの中の特にキリストを“知らせる力の賦与”が述べられ、後書では“知る力の賦与”が語られています。

ヨハネにおける“知る力の賦与”についてさらに記してみます。

主として1416章に述べられているのですが、その中の1526には以下のように書かれています。

「わたしが父のもとからあなたがたに遣わそうとしている弁護者、すなわち、父のもとから出る真理の霊が来るとき、その方がわたしについて証しをなさるはずである。」

「弁護者」また「真理の霊」は聖霊なる神を指しています。キリストを知るのは、人間の知力や認識能力に依っているのではありません。聖霊の助けによるのです。同時にもう一つ不可欠なものが聖書です。そこには次のように記されています。

「聖書はわたしについて証しをするものだ。」(ヨハネ539b)

祈りは霊の呼吸”といわれます。聖書に向かい、祈りながら聖霊のお助けをいただいていくとき、キリストを知る道が開かれていくのです!