今週のメッセージ201/11/19)

苦労が決して無駄にならない

「主に結ばれているならば自分たちの苦労が決して無駄にならないことを、あなたがたは知っているはずです。」

(新約聖書・Tコリント15:58b)

「苦労が決して無駄にならない。」実にありがたい、重要な、励みになることばです。人間は、やること・為すことに意味を求める者だからです。人は、どんな苦しいことでも、そこに意味が見出だせるならばします。しかし、何の意味も見出だせなければ、どんな簡単なことでも厭います。

冒頭の聖句は、その15章全体の結論のことばとなっているものです。

ではその15章にはどんなことが書かれているのでしょうか。この章は一般的に“復活の章”と呼ばれている章です。その中の小見出しを拾ってみると、“キリストの復活”“死者の復活”“復活のからだ”となっています。およその内容の見当がつくかも知れません。

しかし、“復活なんか結構。平均寿命を生きたら、もうそれで十分”と言われる方も中にはおられるかも知れません。しかしそこには、復活が今のような世界によみがえる、現在のような体で復活する、と漠然と考えるからではないでしょうか。復活する世界は、“新しい天と新しい地”と呼ばれている世界です。(『ヨハネの黙示録』21章以降参照)復活の体についても現在の“自然の命の体”に対して“霊の体”と呼ばれる全く新しい体です。(15章参照)わたしたちに罪の赦しの道を開き、わたしたちを罪故の滅びの死から贖い出し、復活の希望を以って永遠の命の救いに与らせるべく、わたしたちの身代わりとなって十字架に死に、しかし三日目に復活されたキリストを信じるとき、即ち、死の問題に真の解決の道が与えられるとき、「苦労が決して無駄にならない」人生が開かれるのです!