今週のメッセージ201/12/10)

クリスマスを間近にして

 

「見よ、わたしはすぐに来る。わたしは、報いを携えて来て、それぞれの行いに応じて報いる。わたしはアルファであり、オメガである。最初の者にして、最後の者。初めであり、終わりである。」

(新約聖書・ヨハネの黙示録22:12,13)

クリスマスまであと2週間程となりました。キリスト教会にあっては、目下、「待降節」と呼ばれる期間を過ごしています。わたしたちの教会では、この待降節に入ると、玄関にはクリスマスツリーが置かれ、説教が語られる講壇にはアドベントクランツが飾られて、そこには4本のキャンドルが立ち、真中にもう1本キャンドルが立っています。日曜日を迎える毎に1本ずつ火が灯り、本日は2本目に灯りました。そしてクリスマス当日を迎えると真中の5本目に灯り、即ち、クランツの5本全部のキャンドルに火が灯るというわけです。

ところで、この待降節と呼ばれる期間は、ひとつにはクリスマスに向かって備える意味を持っていますが、もう一つ重要な意味を持つ期間となっています。それは、キリストが再び来られるその時に向かって備える思いを新たにするということです。

あの最初のクリスマスに一度お出でになり、十字架の死と三日目の復活を以ってわたしたちの為に救いの御業を成し遂げられたキリストが、再びお出でになるというのです。冒頭の聖句はその約束の言葉です。この時をキリスト教会では「再臨」と呼んでいます。この再臨の時は、「わたしは、報いを携えて来て、それぞれの行いに応じて報いる」といわれている時です。即ち、最後の審判の執行に関わる時なのです。人生は死を以って終えるわけではありません。死の向こうで神の御前に立つ時があるのです!