今週のメッセージ201/0/04)

洗礼者ヨハネによる主イエスの紹介

 

「彼はこう宣べ伝えた。『わたしよりも優れた方が、後から来られる。わたしは、かがんでその方の履物のひもを解く値打ちもない。わたしは水であなたたちに洗礼を授けたが、その方は聖霊で洗礼をお授けになる。』」(マルコ1:7,8)

 

聖書は、大きく旧約聖書と新約聖書に分かれます。旧約と新約の区分けは何かというと、旧約はキリスト以前、新約はキリスト以後と言うことが出来ます。

新約聖書の最初には四つの福音書が置かれています。それらは著者の名によって呼ばれます。順番にマタイ、マルコ、ルカ、そしてヨハネの四つです。書かれた順番からいくと、マルコが最初で、マタイ、ルカ、ヨハネの順です。

冒頭の聖句は、マルコ福音書の初めにおいて、先駆者としてやって来た洗礼者ヨハネと呼ばれる人物が、後から来られる救い主イエス・キリストを紹介している言葉です。そしてこのヨハネから主イエスは洗礼を受けられたのです。すると、二つの現象が起こりました。

ひとつは、主イエスが、「水の中から上がるとすぐ、天が裂けて“霊”が鳩のように御自分に降って来るのを、御覧になった」という現象です(同10節)。

もう一つは、天から聞こえてきた父なる神の御声です。「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」(同11節)。

これら二つの現象は、父なる神聖霊も、冒頭の洗礼者ヨハネによるキリストの紹介を認証されとことを示しているのです。