今週のメッセージ201/0/29)

日曜日について

 

「さて、安息日が終わって、週の初めの日の明け方に、マグダラのマリアともう一人のマリアが、墓を見に行った。」(新約聖書・マタイによる福音書28:1)

冒頭の聖句は、『マタイによる福音書』において、イエス・キリストの復活の出来事を伝える記事の書き出しです。キリストの復活は、「週の初めの日」の明け方に起こりました。この「週の初めの日」は、いわゆる「日曜日」を指すものです。

冒頭に「安息日」という言葉も出ています。これは「土曜日」を指しています。

この「安息日」の起こりは神の天地創造の出来事と関係しています。天地創造の出来事を記す創世記のはじめに以下のような記述があります。

 「天地万物は完成された。第七の日に、神は御自分の仕事を完成され、第七の日に、神は御自分の仕事を離れ、安息なさった。」(創世記2:1,2)

この神の創造の御業に因み、「第七の日」は特別な日となりました。これが「安息日」です。曜日では「土曜日」に当たります。

しかし、イエス・キリストが来臨され、十字架と復活を以て救いの御業を成し遂げられました。金曜日に十字架に架けられたキリストは、その日の内に葬られ、しかし、冒頭の聖句が示すように、「週の初めの日」即ち「日曜日」復活されたのです。この故に、キリストを信じるクリスチャンたちは、土曜日の安息日に代えて、「週の初めの日」の日曜日を「主の日」と呼んで、土曜日の安息日に代えて礼拝を献げる日としたわけです。

日曜日の休日はキリストの復活と、その故の礼拝に起因しているのです。