今週のメッセージ201/0/02)

聞き従うことの大切さ

 

聖書は、前半が旧約聖書、後半が新約聖書という構成になっています。そしてザックリとした言い方になりますが、救い主イエス・キリストの来臨の前を語っているのが旧約、来臨の後を語っているのが新約です。

前半の旧約聖書の中に『サムエル記』という書があります。この書は、上と下に分かれているのですが、上の15章に“アマレク人との戦い”という小見出しの付いているところがあります。小見出し“アマレク人との戦い”が示しているように、イスラエルの最初の王として立てられたサウル王が、アマレク人と戦う出来事が記されています。その折、主は、預言者サムエルを通してサウル王に次のように命じられるのです。

 「行け。アマレクを討ち、アマレクに属するものは一切、滅ぼし尽くせ。男も女も、子供も乳飲み子も、牛も羊も、らくだもろばも打ち殺せ。容赦してはならない。」(サムエル記上15:3)

「滅ぼし尽くせ」と命じられたにもかかわらず、「サウルと兵士は、アガグ、および羊と牛の最上のもの、初子ではない肥えた動物、小羊、その他何でも上等なものは惜しんで滅ぼし尽くさず、つまらない、値打ちのないものだけを滅ぼし尽くした」(同9節)のです。

預言者サムエルは、そのサウル王の行為を咎めます。「主が喜ばれるのは/焼き尽くす献げ物やいけにえであろうか。むしろ、主の御声に聞き従うことではないか。見よ、聞き従うことはいけにえにまさり/耳を傾けることは雄羊の脂肪にまさる。」

サウル王は良かれと思ってしたのですが、神のお求めは異なっていました。神は、先ず神の言葉に耳を傾けることを求められ、そこで聞いたことに従うことを喜ばれるのです。先ずは聞きましょう!