今週のメッセージ201/0/28)

教会音楽

 

教会音楽をご専門とされる唐津東流(とうる)という方が、その著書―礼拝における賛美歌の意味と機能―の中で次のようなことを記しておられる。

 「やわらかな心を持つ 小沢征爾 広中平祐」(プロデューサー:萩元晴彦 株式会社 創世記 発行 1977)の終の方にテレビ番組の「オーケストラがやって来た」での、指揮者小沢征爾氏と山本直純氏との対話が収録されています。話題はバッハの曲についてなのですが、その中の小沢氏の発言に次のようなものがあります。「ぼくはいつも思うんだけど、ぼくは音楽ってものは神さまが人間にくれたものだと思うんですね。なぜ音楽が素晴らしいかというと、こういう言葉―バッハの書いた曲が世界のどこにいても通用する。・・・・人間のいちばん根底の言葉を・・・・。・・・・音楽とはそういう言葉を超えたものであるわけです。そしてそれを作曲したのがバッハであるということですね。」。

  また、小沢氏はバッハ作曲「マタイ受難曲」を指揮した後で「これは人間が作ったものではない、神様が作られたものなんだと感じる。」という意味の発言をしておられます。

  これは小沢氏だけでなく、優れた宗教音楽のすぐれた演奏を体験したことのある人なら、他にも同じようの感慨をもたれたことのある人は少なくないと思います。」(以上原文のまま)

キリスト教会に関わっている者としてまことに同感です。そういう方々とご一緒に礼拝において賛美歌、聖歌(バッハの曲でなくても)を心ゆくばかり歌うことが出来れば・・・・と願う次第です。