今週のメッセージ201/01/20)

聖書の不思議

 

「聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。」(新約聖書・Uテモテ3:16)

筆者が初めて聖書に触れたのは、高校生になってからでした。最寄りの市からアメリカ人の宣教師の方が来られ、週に一回、バイブルクラスを開いていました。アメリカ人から生の英語を聞けるということで通いだしたのが、聖書と出会った最初でした。

高校を卒業して上京。そこで初めてキリスト教会に出席する機会を得たのです。その年は、日本にプロテスタントの宣教がなされてからちょうど百年という記念の年だったことから豊島公会堂や文京公会堂を会場として大きな集会が開かれ、その集会で入信決心をしたのが、筆者のキリスト教信仰のスタートでした。

以来60年に亘り、聖書と触れ合いながらの生活をしつつ今日に至っている次第です。聖書は、他に類を見ない実に不思議な書です。

神に用いられた聖書の著者は40人程、そして聖書全巻が記されるために要した時間は1600年ほどです。従って、著者が集まって編集会議を開いて生み出された書ではありません。全部で66の書が集まって聖書が構成されています。そこには実に調和と統一があるのです。40人もの著者がいて、1600年もの歳月がかかっているのにです。実に不思議という他ありません。

聖書は大きく旧約と新約に分かれます。全体のテーマは「イエス・キリスト」に統一されています。旧約は約束のかたちでキリストを、新約はその約束の成就・実現のかたちでキリストを証ししています。

この「不思議」の謎は、背後にたったひとりの著者、神がおられることを信じるとき、はじめてその謎が解けるということが出来るのです!