今週のメッセージ201/02/03)

飼い主のいない羊にとって必要不可欠なもの

 

「イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた。」

(新約聖書・マルコによる福音書6:34)

冒頭の聖句は、主イエスが、五つのパンと二匹の魚で、男性だけでも五千人もいた大群衆の食事を賄われた奇跡の記事の中にあることばです。

『飼い主のいない羊にとって必要不可欠なもの』というタイトルを付けましたが、わたしたちと関わらせながら、このことを考えてみましょう。

『飼い主のいない羊』にとって当面している問題が三つほど考えられます。

第一に、牧草や水が得られないことです。第二は、猛獣や盗人からの守りがないことです。そして第三は、正しい道への導き手がいないことです。

第一については、いわゆる物質的な食物というよりも精神的、さらには霊的糧のことです。パンだけで生きる者でない人間にとって絶対に不可欠なものです。それは“神のことば”です。(新約聖書・マタイ4:4参照)

第二は、「わたしたちの戦いは、血肉を相手にするものではなく、支配と権威、暗闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊を相手にするもの」(同・エフェソの信徒への手紙6:12参照)、即ち、“悪魔”こそ、わたしたちの究極の敵なのです。そのために“神の武具”を身につけよと教えられています。(同11節)

第三は、「わたしは道であり、真理であり、命である」(同ヨハネ14:6)といわれるイエス・キリストこそ真の導き手です。

即ち、救い主イエス・キリストとそのことばこそ、『飼い主のいない羊』にとって絶対必要不可欠なものなのです!