今週のメッセージ201/02/17)

アテネでの使徒パウロ

 

「道を歩きながら、あなたがたが拝むいろいろなものを見ていると、『知られざる神に』と刻まれている祭壇さえ見つけたからです。それで、あなたがたが知らずに拝んでいるもの、それをわたしはお知らせしましょう。」(新約聖書・使徒言行録17:23)

新約聖書は、最初に四つの福音書(マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ)が置かれ、主イエスの十字架の贖罪死と三日目の復活を中心内容とする救い主イエス・キリストの働きが記されています。その後の第5番目に『使徒言行録』という書が置かれ、イエス・キリストの救いの福音がエルサレムからスタートして地の果てに向かって伝えられて行く様子が記されています。

冒頭の聖句は、使徒パウロが、ギリシャのアテネにおいて伝道した様子を伝える記事の中にことばです。

当時アテネには3000に及ぶ宗教施設があったといわれます。その中に『知られざる神に』と刻まれた祭壇があるのに目を付けた使徒パウロは、冒頭にあるように、「あなたがたが知らずに拝んでいるもの、それをわたしはお知らせしましょう」と切り出して唯一の真の神と御子イエス・キリストの救いの福音を語ったのでした。パウロは真の神について、天地万物の創造者、命の源なる方、歴史と世界の支配者として紹介します。そしてさらに、探しさえすれば見出せる方(同27節)、また、われわれは神のうちに生き、動き、存在いている(同28節)と語ったのです。

わが国は、いわゆる無神論者が多く存在する国といわれますが、神は、探しさえすれば見出せる方、また、わたしたちはその神の内に生き、動き、存在しているのです!