今週のメッセージ201/04/07)

受 難 節

昨年もこの時期に記したことですが、今年も記したいと思います。

キリスト教会の三大祝祭日の一つ、イースター(復活祭)がもうすぐやって来ます。本年は4/21がその日に当たっています。そしてイースターの前日までの40日間が受難節と呼ばれる期間です。キリスト教会は、目下、この受難節の期間を過ごしているのです。今年は3/6から始まり、4/20までの40日間です。もう少し厳密にいうと、上記の期間は46日間なのですが、その中に6回の日曜日が含まれています。その6回の日曜日を除く40日というわけです。何故除くかと言うと、日曜日、即ち「週の初めの日」は、イエス・キリストが死の墓から復活された記念の日だからです。故に、キリストの十字架の苦難に思いを馳せる受難節の期間から日曜日は除かれているというわけです。

ところで、日曜日の休日制が始まったのは、313年、ローマ帝国においてキリスト教が公認された時からといわれています。わが国にこの日曜日休日の制度が入ってきたのは、それまで1868年(明治元年)9月の太政官布告により、31日を除く1と6のつく日を休日にしていたのですが、欧米との交易などで不都合が生じるようになり、欧米と同じ仕組みに改めて日曜日休日が取り入れられ、今日に至っているというわけです。

そういうわけで、キリスト教会は、日曜日が休日だから礼拝の日としているわけではなく、キリストの復活を記念して日曜日が礼拝を献げる日となり、さらにやがてその故に休日となったわけです。

目下、それに先立つ40日間の受難節を過ごしているわけです。この受難節は、キリストの復活に先立つ十字架の死を想う期間ですが、それが明けるとイースターです!共に祝おうではありませんか。