今週のメッセージ201/04/14)

なぜ十字架がアクセサリーに?

「イエスは、わたしたちの罪のために死に渡され、わたしたちが義とされるために復活させられたのです。」(新約聖書・ローマの信徒への手紙4:25)

十字架が昔から世界中でアクセサリーとして用いられてきました。しかし考えてみると、実に奇妙なことです。何故ならば、十字架は元来、罪人の処刑のために用いられてきた、いわば処刑の道具だからです。日本で言えば、絞首台がアクセサリーになっているようなものです。(実際には絞首台をアクセサリー化するのは難しいからでしょうか。そのようなアクセサイーは見かけたことはありませんが。)

では何故、処刑の道具である十字架がアクセサリーになったのでしょうか?それはイエス・キリストの処刑に用いられたからです。イエスの御在世当時、ユダヤはローマ帝国の支配下に置かれていました。しかし、ローマ帝国は、磔刑(十字架刑)は残酷な刑であったため、奴隷や凶悪犯以外は、あまり磔刑に処さなかったといわれています。そんな中で、イエス・キリストは大罪人として十字架で処刑されたのでした。

そういう十字架がキリスト教のシンボルとなり、さらにはアクセサリー化したわけです。その背景には、神の御子であるイエスが、われらの罪を身代わりとなって背負い、われらの罪故の滅びの死をも負って十字架で贖罪死を死んで下さったのです。お体は墓に葬られましたが、三日目の朝、復活して下さり、救い主であることを天下に明らかにして下さったのです。

本年は、今週の金曜日(19日)がキリストの十字架死を記念する「受難日」、そして来週日曜日(21日)が復活を記念する復活祭です。是非お近くの教会にいらしては如何でしょうか!