今週のメッセージ201/04/28)

終着駅が始発駅に

 

先週の日曜日、イースター(復活祭)の折は、教会の納骨堂の前で、早朝6:30から毎年恒例の墓前礼拝が持たれました。先週、記しましたように、通常、「墓」は人生の終着駅と位置づけられていますが、わたしたちクリスチャンにおいては天国への始発駅です。

何がこのような大変化をもたらしたか。イエス・キリストの復活です。“復活の章”として知られる新約聖書中の『コリントの信徒への手紙T』の15章に次のような聖句があります。

 「しかし、実際、キリストは死者の中から復活し、眠りについた人たちの初穂となられました。死が一人の人によって来たのだから、死者の復活も一人の人によって来るのです。」(20,21節)

「一人の人」とは、前者は最初の人アダム、後者はイエス・キリストです。また「眠りについた人たち」とは死者のことです。

十字架に贖罪死されたキリストは、葬られました。しかし確かに「週の初めの日」に復活されたのです。その事実を証しするものが二つあります。

一つはキリスト教会の存在です。キリスト教会とは、イエスをキリスト(救い主)と信じる者たちの集まりです。その最初の核となったのはキリストの弟子たちでした。当初はキリストの復活を信じられなかった彼らでしたが、復活のキリストの顕現に接し、教会の中心的核となっていったのです。

もう一つは、キリスト教会における「週の初めの日」、即ち日曜日の礼拝です。復活が「週の初めの日」に起こったことに拠っています。日曜日が休日だから礼拝の日となったのではありません。礼拝の日となったので後に日曜日が休日となったのです。