今週のメッセージ201/06/02)

キリストの弟子の道

キリストの弟子として御後に従う者のあり方について、キリスト御自身の言葉を、少々長いですが下に記します。

「それから、群衆を弟子たちと共に呼び寄せて言われた。『わたしの後に従いたい者は、自分を捨て、自分の十字架を背負って、わたしに従いなさい。自分の命を救いたいと思う者は、それを失うが、わたしのため、また福音のために命を失う者は、それを救うのである。人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。自分の命を買い戻すのに、どんな代価を支払えようか。』」(マルコ8:34〜37)

まず初めの「群衆を弟子たちと共に呼び寄せて言われた」に注目です。この言葉は、いわゆる弟子たちだけでなく、一般群衆、即ちわたしたちにに対してもいわれている言葉です。

キリストに従う者のあり方として三つのことが言われています。

第一番目は、「自分を捨てよ」ということです。いわゆる自己否定が命じられているように聞こえますが、そうではありません。神を差し置いて自己中心的な生き方をしようとする自分を捨てよというのです。わたしたち人間は、神によって造られ、生かされている存在だからです。

二番目は、「自分の十字架を背負え」というのです。キリストに従うことに伴う辱めや犠牲を覚悟せよということです。

三番目は、そして「わたしに従いなさい」というのです。

主イエスは、決して安楽な道を約束するような甘言を以って人々を誘き寄せるようなことはされませんでした。一見、それは自分を失い、滅ぼすように見えるでしょう。しかし、その反対なのです。自分の存在と生が真に祝される道がそこにあるのです!