今週のメッセージ201/07/28)

神の国と子供たち

「しかし、イエスはこれを見て憤り、弟子たちに言われた。『子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。』」(新約聖書・マルコによる福音書10:14)

ある時人々が子供たちをイエスのところに連れて来た。イエスに、手を置いて祝福の祈りをしていただくためであった。ところが弟子たちはこれを見て人々を叱った。その理由は書かれていないが、子供たちにはイエスのお言葉などわかりはしないと思ったのかも知れない。あるいは主イエスのお疲れを気遣ったのかも知れない。すると、それをご覧になった主イエスが憤られたのだ。冒頭の聖句はそのことを伝えているものである。

大人たちは、特に親は、主なる神から子供たちの養育を託されている存在だ。故に、その自覚のもとに、子供たちが主を信じ、主に仕え、主の栄光をあらわす者と成長できるよう配慮することがこの上なく大切なのだ。

よく信教の自由をはきちがえ、自分はクリスチャンだけれども、子供には自由にさせているという人がいる。しかし、それは間違っている。人間は、神により、神にかたどって造られた存在、故に、パンだけでなく神の言葉によって生きるべき者だと聖書は教えている。神であろうと、偶像の神々であろうと子供たちに自由に選択させるのが信教の自由ではない。敢えていえば偶像神への信仰を強制されない自由とでも言うべきであろうか。

主イエスは弟子たちに言われた、「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。」創造主なる神により、神のかたちにかたどって造られた人間が、それにふさわしく生きるために、子供の頃から神の元に来て神の言葉に聞くことはこの上なく大事なことなのだ!