今週のメッセージ201/09/15)

キリスト教の救いとは・・・

 

「 神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」(新約聖書・ヨハネによる福音書3:16)

「罪が支払う報酬は死です。しかし、神の賜物は、わたしたちの主キリスト・イエスによる永遠の命なのです。」(新約聖書・ローマの信徒への手紙6:23)


冒頭に聖書中の有名な聖句二つを記しました。最初の聖句には“滅び”と、その反対の“救い”の内実―“永遠の命”―が出ています。

二番目の聖句には、滅びの原因としての“罪”とそれのもたらす結果としての“死”が出ています。

これら二つを総合すると、キリスト教の救いとは“永遠の命”。それに対し、滅びとはを根因とする“死”ということになります。

ところで、その救いの内実を知る手がかりとして、キリスト教内の複数ある教団教派が共有する信仰告白として『使徒信条』というものがあります。これはキリスト教信仰の内容の中心を簡潔に言い表したものです。それは、“われは天地の造り主、全能の父なる神を信ず”で始まり、“罪の赦し、からだの甦り、永遠(とこしえ)の命を信ず”で終わるものですが、その終わりの“罪の赦し、身体(からだ)の甦り、永遠(とこしえ)の命”の三つがキリスト教の救いを言い表しているといえます。即ち、キリスト教の救いとは、滅びの根因である罪の赦し、救いの完成である身体(からだ)のよみがえり(復活)そして救いにより与えられる命としての永遠の命。この三つがキリスト教の救いの内実なのです。