今週のメッセージ201/09/29)

罪を赦す権威

 

「イエスは彼らの信仰を見て、中風の者に、『子よ、あなたの罪はゆるされた』と言われた。」(新約聖書・マルコによる福音書2:5)

 

二回にわたって「キリスト教の救いとは」の主題で記しました。

そこで今回は、三つの救いの内容の内、最初の『罪の赦し』についてさらに付け加えて記してみましょう。

冒頭の聖句は、“中風の人をいやす”という小見出しの付いた記事(2:1〜12)の中にあるものです。担架に乗せられ、四人の人に担がれて運んでこられた病人に向かって主イエスは言われたのです、「あなたの罪はゆるされた」と。

すると、傍に居合わせた数人の律法学者たちが、“神に対する冒涜だ。神お一人の他に罪を赦すことの出来る存在はいない”と心中思ったのです。

主イエスはその心中を見抜かれて言われたのです、「なぜ、そんな考えを心に抱くのか。中風の人に『あなたの罪は赦される』と言うのと、『起きて、床を担いで歩け』と言うのと、どちらが易しいか。」(9節)そして言われたのです、「人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう」(10節)、そして、「わたしはあなたに言う。起き上がり、床を担いで家に帰りなさい」(11節)。すると、なんとその病人はたちどころに癒されたのです。

救い主イエスは罪を赦す権威を持つお方です。神なのだから当然、と言ってしまえばそれまでですが、その権威は、ただ神の御子だからだけではなく、あの十字架で、人間のあらゆる問題の根源である罪を赦す、つまり贖罪死を遂げられたからに他なりません!