今週のメッセージ201/10/06)

身体(からだ)のよみがえり

 

「最も大切なこととしてわたしがあなたがたに伝えたのは、わたしも受けたものです。すなわち、キリストが、聖書に書いてあるとおりわたしたちの罪のために死んだこと、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと、ケファに現れ、その後十二人に現れたことです。」(新約聖書・Tコリント15:3〜5)

前回は “罪を赦す権威”について記しましたので、今回は二番目の“身体(からだ)のよみがえり”、即ち、“復活”について取り上げてみましょう。

最初に“身体(からだ)のよみがえり”というと、「え!身体だけ?」という反応が返ってきそうですが、敢えて“身体(からだ)の・・・”と言っているのは、“復活”と聞くと、最初から“霊”とか“こころ”と限定してしまうきらいが無きにしも非ずだからです。そこで敢えて“身体(からだ)の”としているわけです。即ち、霊と心とからだ、つまり人間存在の全体のよみがえりなのです。

冒頭の聖句は、『復活の章』として有名な新約聖書中の“コリントの信徒への手紙一の15章”のことばです。そこには、「最も大切なこと」の前置きのもとに、キリストの贖罪死と三日目の復活が記されています。そしてその復活は、身体(からだ)を伴った復活であり、さらにその復活はわたしたちの復活の根拠であると記されています。そして章の終わりにおいては、復活の故に、キリストを信じて生きる人生の歩みについて、「こういうわけですから、・・・主に結ばれているならば自分たちの苦労が決して無駄にならない」(同58節)との励ましのことばで結ばれているのです!