今週のメッセージ201/10/20)

信仰とは

 

「信仰とは、望んでいる事柄を確信し、見えない事実を確認することです。昔の人たちは、この信仰のゆえに神に認められました。」

(新約聖書・ヘブライ人への手紙11:1,2)

 

冒頭の聖句は、信仰というものが持っている二つの要素を語っています。

ひとつは、「望んでいる事柄を確信」するという要素です。もう一つは、「見えない事実を確認する」という要素です。そして、さらにそれに続いて、「昔の人たちは、この信仰のゆえに神に認められました」といわれています。

最初の「望んでいる事柄を確信」するというのは、その人が勝手に望むというわけではありません。神の約束のことばに基づいて望むのです。そしてそこには信仰が求められるのです。例えば、同じ11章の中で具体的な例として、アブラハムという人物が挙げられています。彼は、自分のたった一人のこどもイサクを、神の命令に従って犠牲としてささげようとしたのです。そのときアブラハムは、「神が人を死者の中から生き返らせることもおできになると信じた」とあります。

次の「見えない事実を確認する」については、“ノアの箱舟”で知られるノアを例に挙げられます。彼が作った箱舟は、長さ140メートル弱、幅訳23メートル、高さ約14メートルという大変な大きさでした。まだ実際には起きていない、しかし神がやがて起きるといわれた大雨、大洪水を、見えるようにして確認し、それに備えたのです。

このように信仰とは、神のことばに基づき、やがてそのようになると信じて行動し、生きていくことなのです。