今週のメッセージ201/10/27)

聖書の望ましい読み方

 

「あなたたちは聖書の中に永遠の命があると考えて、聖書を研究している。ところが、聖書はわたしについて証しをするものだ。」

(新約聖書・ヨハネによる福音書5:39)

冒頭のことばは、主イエス・キリストのことばです。聖書とはどういうものかが端的に示されています。即ち、聖書とは、「わたし」、即ち、イエス・キリストを証している書だというわけです。一般的に道徳的な教えや人生の教訓的なものが記されている書、と想像されている向きがあろうかと思います。もちろんそれも含んでいますが、聖書は、基本的にはイエス・キリストを証している書です。

旧約聖書と新約聖書に大別されます。旧約聖書は、キリストを、やがて来られる方として、いわば約束のかたちで紹介しています。それに対し、新約聖書は、その約束が実現成就したかたちでキリストを紹介しているのです。

筆者が聖書を読み始めてから60年程になります。

最初の頃、聖書を読んでみようと思い立ち、新約聖書から読み始めました。しかし、最初の『マタイによる福音書』のはじめは、イエス・キリストの系図が記され、片仮名で書かれた馴染みのない名まえがずらずらと書かれています。それに閉口して投げ出してしまいました。

しばらくして、今度は旧約聖書から読み始めました。創世記、出エジプト記までは物語風なので比較的苦も無く読み進んだのですが、三番目のレビ記に来た時、馴染みの無い儀式がの紹介に出くわし、そこでまたダウンしてしましました。それらを通して得た教訓は、教会に出席して、聖書の説き明しを聞きながら読むのが望ましい読み方だということです。