今週のメッセージ(2020/01/12)

キリスト教のキーワード――三位一体

 

聖書の中に「三位一体」という言葉そのものはありませんが、三位一体の神が登場しています。

その具体例は、イエスがヨルダン川で洗礼者ヨハネから洗礼を受けられた出来事に見ることが出来ます(新約聖書・マタイ3:16b,17)。

まず16節には、「イエスは洗礼を受けると、すぐ水の中から上がられた。そのとき、天がイエスに向かって開いた。イエスは、神の霊が鳩のように御自分の上に降って来るのを御覧になった」とあります。「イエス」、そして、「神の霊」、が登場しています。

次の17節では、「これはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」(17節)と言う声の主即ち「なる神」が登場しています。

三位一体の「位」は、位置の位、地位の位です。ラテン語では“ペルソナ”といって面の意味を持っています。三つの位置を持つ一つなる神、三つの面を有する唯一の神ということです。三つの位置、三つの面から、人間に対して交わりを持つ神がおられるのです。なる神はわれわれの上にいます天地の創造者なる神イエス・キリストは我々の側に立ち、下にまで降り給うて十字架の贖いをなして下さった救いの神。そして聖霊なる神は、われわれの内に臨み、救いを完成、成就すべく取り成し導いて下さるのです。

神は、創造・贖い・完成という三つの面を持ってわたしたちに関わって下さるのです。故に教会の礼拝では、最後において、「主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように」(Uコリント13:13)という祝祷と呼ばれる祈りがささげられるのです。

三位一体という言葉は、実にキリスト教のキーワードなのです!