今週のメッセージ2020/02/09)

キリストが再び来られる! 

 

 「それらの日には、このような苦難の後、/太陽は暗くなり、/月は光を放たず、星は空から落ち、/天体は揺り動かされる。そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。」

(新約聖書・マルコによる福音書13:24〜27)

 聖書は全部で66の書から構成されています。旧約聖書と新約聖書に分かれますが、それぞれの書の数は、旧約39、新約27、併せて66というわけです。

 最後の66番目の書は『ヨハネの黙示録』です。

 黙示文学は、天上の秘密をあらわにし、多くは人類の歴史がどのように終わるかについて記しています。上述の『ヨハネの黙示録』は、聖書の中で唯一、全体が黙示から成る書です。冒頭の『マルコによる福音書』13章は“小黙示録”と呼ばれる特徴を持っており、終末の前兆が記されています。そしてここでの「人の子」はキリストを指しています。

 前兆として語られていることは、迫害、キリストの福音の世界的広まり、荒らす憎むべき者の出現、大患難、偽キリスト、偽預言者たちによる惑わし等です。そして、それらを信じるな、気をつけよ、と警告されています。

 それらの後、冒頭に示されている天変地異、そしてキリストが再び来られることが起こるのです。そしてキリストの救いと御国の完成、同時に最後の審判の時、万物の更新新天新地の到来が実現して行くのです。

 ヨハネ黙示録の最後の章の終りには、「以上すべてを証しする方が、言われる。『然り、わたしはすぐに来る。』アーメン、主イエスよ、来てください」(同書22:20)という、再び来られるキリストの約束とその実現を願う信者の言葉と締め括られているのです。