今週のメッセージ2020/02/16) 

キリストはなぜ十字架に?

 

 キリスト教のシンボルは“十字架”といっても異論はないでしょう。

 ではなぜ十字架がキリスト教のシンボルとなったのでしょう。それはイエス・キリストが十字架にかけられたからです。

 ではなぜキリストは十字架にかけられたのでしょう。

 一般の方々は、キリストの十字架死を漠然と殉教死のように考えておられる方が多いかも知れません。しかし、キリストの十字架死は殉教死ではなく贖罪死といわれる死なのです。

 聖書は、キリストの死とその意味について次のように語っています。

  「人は皆、罪を犯して神の栄光を受けられなくなっていますが、ただキリスト・イエスによる贖いの業を通して、神の恵みにより無償で義とされるのです。神はこのキリストを立て、その血によって信じる者のために罪を償う供え物となさいました。」(新約聖書・ローマの信徒への手紙3:23〜25a)

 ここに大切なことが三点示されています。

 第一点は、「人は皆、罪を犯して神の栄光を受けられなくなって」いるということです。

 第二点は、そういう人間を罪とそれ故の滅びの死から贖い出すべく、神は救い主としてイエス・キリストを送って下さったのです。故にキリストの十字架の死は、殉教死ではなく、贖罪死なのです。

 第三点は、ではキリストの贖罪の恵みに与る為にどうすればよいか。そのキリストと十字架の贖罪死を、自分が罪赦されて、滅びの死から贖い出されるための神の救いの御業として信じることです。これがキリストの救いの中枢であり、故に十字架は神の救いの御業のシンボルなのです!