今週のメッセージ(2020/06/14)
「そのとき歴史は動いた−恐れるな」マタイ8:23-27
今朝のみ言葉は、キリストに従うとは何を意味するのかを示す実体験による教訓です。主は弟子たちに向こう岸へ行くよう命じられました。しかし舟へと向かう道の途中で主の歩みが止まります。律法学者と主の弟子の一人が各自の思いをキリストに願い出たからです。その後、イエス様が船に乗り込まれると弟子達も次々と船に乗り込みました。
24章「そのとき、湖に激しい嵐が起こり、舟は波にのまれそうになった」と記されています【そのとき】とは「これから何か特別な事が起る」という合図の言葉です。そのとき湖に激しい嵐が起こり、舟は波にのまれそうになりました。舟にはガリラヤ湖を漁場に生活していた元漁師の弟子もいたのです。しかし、そんな彼らでも手に負えない事態が起こりました。
ところで主はどこへ行こうとされていたのでしょうか?
28節以降を読むと、主はガダラ人の地方で悪霊につかれた人の所へ行こうとされていたことが分かります。その途中で、普通なら絶対にあり得ない嵐が発生し、舟は沈む寸前となりました。
こうした前後関係に注意を払いながら読むくと見えてくるものがあります。主はガダラ人の地方へ上陸し、悪霊につかれた男たちと出会い、悪霊と対決されました。けれども、すでに
その前哨戦が湖の上で始まっていたのです。舟を飲み込もうと
巨大な波が押し寄せたとき、弟子たちは「主よ、助けてください。おぼれそうです」と救いを求めました。すると主は「なぜ
怖がるのか。信仰の薄い者たちよ」と語り、起き上がって風と湖とをお叱りになると、凪になりました。
ここで大切なことは、主は「恐がってはいけない」と言われたのではないことです。そうではなく、「あなたがたは恐れる
必要のないものを恐れている。それはどうしてなのか?」と 問われていることです。
もし弟子たちがイエス様の真実なお姿を知り、信じていたならば、このような恐れに負けてしまうことはなかったかもしれません。そして同じことが私たちにも言えるのです。
私たちも、
私たちのうちに宿っておられるお方が誰であるかを知り、主にすべてをお任せして信頼しきっていくならば、恐れや不平から解放されるのです。
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