今週のメッセージ2020/07/19)

願い聞かれずも新たな使命へ」ルカ5:1−11


 1節を著者ルカの筆運びを尊重して日本語にすると「群衆が神の言葉を聞くためにイエスのもとに集まった。それはイエスがゲネサレト湖畔に立っていたからである」と訳すことができます。人々はイエスが語るメッセージが神の言葉であると理解していました。そのとき、主は岸辺に舟が2そうあるのをご覧になり、シモンの舟に乗り込んで、少しばかり漕ぎ出すようにと頼みました。そして群衆たちに教え始められたのです。
 興味深いことに、ルカは群衆が集まってイエスから聞こうと思っていたのは神の言葉であると記しながら、この時に主が 彼らに何を教えられたのかは一切記しておりません。その一方でルカは船上でのシモンとの会話を記しています。

 深みに乗りいだし、網を降ろしてすなどれ!
 我ら夜もすがら労したるに何をも得ざりき。
 されどみ言葉に従いて網をおろさん。

 先生、あなたがそう仰るのなら、あなたのみ言葉に従って網をおろします!
ペトロが主に従うと、ものすごい数の魚がかかり、2そうの舟が沈みかねないほどの大漁となりました。これを見てシモン・ペトロはひれ伏し、「主よ、私から離れてください」と求めました。み言葉に従ったことで体験したことに、彼は主イエス・キリストに対する深い恐れと聖なるものを感じとり、自らの 罪を恥じたのです。
 けれども主は「恐れることはない。今から後、あなたは人間をとる漁師になる」と言われました。
 私から離れてください!というペトロの願いは聞かれませんでした。けれども、そんな彼の願い以上のもの、神様からの使命を受けたのです!
 主は私たち一人一人にも使命を与えてくださるお方です。
 その使命が何かを祈り求めましょう。あるいは、すでに頂いている使命のために更に献身できるように祈りましょう。また、さらにこの使命を受け継ぐ人々が育ち用いられるように、愛をもって受け入れ、となります者とさせて頂きましょう。