今週のメッセージ2020/07/26)

「新たに生まれる祝福」ヨハネ3:1−21


 なぜニコデモは夜遅くにイエスを尋ねて来たのでしょう?
 それは人目を避ける必要があったからです。誰もが寝静まった夜中に、およそ30歳のイエス様とベテランの国会議員であったニコデモが一対一で話し合う真剣な場面が実現したのです。
 彼はイエス様に向かって「ラビ」と呼びかけています。これは「先生」という意味ですが、最大限の名誉と尊敬を込めた呼び方でした。
 さて、彼がイエス様から本当に聞きたかったことは何だったのでしょうか?彼はイエス様に確かめたいことがあったはずなのです。するとイエス様は、いきなり本題に入りました。

 3「イエスは答えて言われた。「はっきり言っておく、人は、新たに生まれなければ神の国を見ることは出来ない。」

 神の国を見るとは、自分自身が神の国に入るという事です。
イエス様は誰にも相談できずに苦しんでいたニコデモの悩みにストレートに答えてくださいました。けれども彼は 「年を取った者が、どうして生まれることが出来ましょう。
 もう一度、母親の胎内に入って生まれる事が出来るでしょうか」と答えています。もちろん歳を取ろうが若かろうが、もう一度お母さんのお腹に戻って生まれ直すことは誰にもできません。
 そんなニコデモに対して主はさらに言われました。

 5「はっきり言っておく、誰でも水と霊とによって生まれなければ、神の国に入ることは出来ない。」

 この新しい命を私たちは肉眼で見ることはできません。
 けれども目に見えないからこそ大切なのです。私たちが目で 見て信じる信仰は信仰ではないと聖書が教えている通りです。
 聖霊によって新しく生まれ、神様の子どもとして生きることはこれと似ています。それは肉の目には見えません。
 けれどもイエス様につながり、イエス様のみ言葉をしっかりと握りしめていくならば、目に見えない手応えが必ずあるのです。