今週のメッセージ(2020/8/2)
「命のパン」
ヨハネ6:26−58
主が「わたしは天から降ってきた命のパンである。わたしの
肉を食べ私の血を飲む者は永遠の命を得る」と約束してくださったみ言葉は、人々に大きな波紋を広げました。
ここで注目したいことは、熱心にイエス様を追い求めていた人々が、ようやくイエス様とお会いできたにもかかわらず、
結局は主に躓いて立ち去ってしまったことです。 どうしてこういうことが起こるのでしょうか。
それは彼らが求めていたものと主が彼らに与えようとしていたものが違っていたからです。彼らが主に求めていたものは、イエス様のなさる力強い御業でした。病を癒し、パンの奇跡を行い、嵐も鎮めてくださった。主がなさる御業は本当に力強いものばかりでした。ですからイエス様の御業を求め続けていた人々は、本当に必死になってイエス様を追いかけていたのです。
その熱心さは尋常ではありませんでした。
イエス様は、ご自分を求めてくる人々の熱心な願い、止むに止まれぬ思いを深く憐れんでくださって、日が暮れるまで彼らを教え、五つのパンと二匹の魚の奇跡をもって人々の空腹を満たしてくださいました。
ところが、その次の日、解散させたはずの群衆がなおも岸辺に残っていて、イエス様の後を追いかけていたのです。
イエス様と弟子たちは夜のうちに舟で向こう岸に渡りました。
ところが群集はそれで諦めるような人たちではありませんでした。しかし人々を愛して憐れんでおられたイエス様ではありますが、同時にまたイエス様は彼らの本心をしっかりと見抜いておられました。
「はっきり言っておく。あなたがたがわたしを捜しているのは、しるしを見たからではなく、パンを食べて満腹したからだ。」
まさに、人々がイエス様に求めていたものと、イエス様が人々に与えようとしているものが食い違っていた、という現実が浮き彫りにされたのです。
今朝は聖餐式を行います。私たちは改めて、心を込め、感謝をもってイエス様が定めてくださった聖餐に与りましょう。
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