今週のメッセージ2020/8/23)

「神に帰すべき栄光」マタイ4:1−11


 悪魔はイエスを誘惑するために非常に高い山に連れて行き世の国々とその繁栄ぶりを見せました。所変われば品変わる、 土地が変われば風俗・習慣も変わり街並みや景色も様々に変わります。けれども、そのような国々が持っている繁栄や栄光の根本にあるものは1つしかありません。世の栄光はどこまでいっても、世のものでしかありません。しかし悪魔はこれをイエスに見せつけ、もしひれ伏して私を拝むなら、これをすべて与えよう!とうそぶきました。しかもルカ4:6では「この国々の一切の権力と繁栄とを与えよう。それはわたしに任されていて、これと思う人に与えることができるからだ。」と言ったのです。
 ここには、自分こそ神のように拝まれること、ひれ伏して自分に従うことを求めるという悪魔の本音が表れています。
 2:11をご覧ください。クリスマスの時に読まれる東方の博士たちが幼子イエスに奉げた礼拝を悪魔は他ならぬイエス・キリストご自身から受けることで自分の欲望を果たすと共に主を通して実現される神様の救いのご計画の妨害を企んだのです。
 そもそも、この世のすべてのものの真の所有者は悪魔ではありません。そしてイエス・キリストは私たちの罪の贖いのために十字架で死なれ三日目によみがえられたことにより、大能によって公に神の子として示されたお方として弟子たちの前に現れ、「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。」と宣言されました。
 悪魔は、この高い山の上で、父なる神に成り代わって自分がお前にすべてを与えよう。そのために私にひれ伏し、私を拝めと求めましたが、イエス様はすかさず「退け、サタン! あなたの神である主を拝み、ただ主にだけ仕えよと書いてある!と答えられたのです。

 聖書の中で、人間が悪魔と会話する箇所は極僅かしかありません。悪魔と関わることは極めて危険なことであり、誘惑となり、落とし穴となるからです。
 エデンの園でエバが騙されたように、 悪魔は初めから人を騙し、盗み、殺し、滅ぼすことしか考えていません。
 けれども、私たちがイエス・キリストの御名によって命じるならば、悪魔は退き、悪霊は追い出されます。
 事実、悪魔は退け!と言われたイエス様の命令によって、離れざるを得なかったのです。