今週のメッセージ2020/8/30)

「あきらめない愛の力」創世記18:16−33


 20−21節をご覧ください。「主は言われた。「ソドムとゴモラの罪は非常に重い、と訴える叫びが実に大きい。わたしは降って行き、彼らの行跡が、果たして、わたしに届いた叫びのとおりかどうか見て確かめよう。」と記されています。
 主はアブラハムの見送りを受けながら、考えあぐねておられるようです。そしてついに御自分の考えをアブラハムに打ち明けられました。
 ソドムにはアブラハムの甥であるロトが住んでいます。
 罪と欲望によって退廃していたソドムの街を神様がお調べになる。これは一大事だと思ったアブラハムは食い下がるようにして懇願したのです。

 23節アブラハムは進み出て言った。「まことにあなたは、正しい者を悪い者と一緒に滅ぼされるのですか。」
 これは神様に対するアブラハムの抗議です。

 すると主は答えられました。
 26節「もしソドムの町に正しい者が五十人いるならば、その者たちのために、町全部を赦そう。」
 ここに神様の恵みが現されています。善人と悪人を天秤にかけて、悪者たちが圧倒的に多くても、そのわずかな正しい人のために町全体を赦してくださると宣言されました。
 アブラハムとのくどいまでのやり取りから分かるように、 神様は正義と公正を守られるお方であって、曖昧な返事をなさらず、ハッキリと約束を結んでくださるお方です。
 しかし、正しい者は一人もいなかったのです。ですから私たちも、自分の罪のために滅びます。いや、滅びるはずでした。

 ところがこの世にただお一人だけ、正しいお方が来てくださいました。それがイエス様です。ロトはソドムの町から救い出されましたが、それはアブラハムを覚えておられた主のあわれみのおかげでした。彼が必死に求めて食い下がる姿は、私たちの罪のために祈られた十字架のイエス様を指し示すものとなっています。