今週のメッセージ2020/11/15)

「知られざる食物の実り」ヨハネ4:27−42

 

 井戸のほとりからサマリアの町へ食料の調達に行っていた弟子たちは、主が女性と会話されていることに驚きました。
 けれども、そうは言っても、弟子たちは彼らなりに学んでいたことがったのでしょう。彼らは主が神殿の牛や鳩を追い払い、両替人のカネをまき散らし、「父の家を商売の家としてはならない」とまさに前代未聞の荒療治をされた主の姿を目の当たりにしていたのです。
 それ程までに主の宮である神殿を聖なるもの・清いものにしようとされた主であるならばサマリアの女性との会話にも何らかの事情があるに違いない。私たちの理解を超えた深いお考えがあるのだろうと感じ取ったのかも知れません。
 さて、主の御言葉は確実に光を放っていました。彼女は水がめを置いて町に行き、人々に呼びかけたのです。彼女の中には4:10で言われた「生ける水」があふれ始めていたのでしょう。もはやじっとしておられず、この喜びとも驚きとも言うべき命の水の感動が彼女を突き動かし「ぜひ見に来てください!」と叫ばずにいられなかったのです。
 戻って来た弟子たちはイエス様に食事を勧めましたが、主は「わたしにはあなたがたの知らない食べ物がある」と言われました。主は農業に関する一般的なことわざ、格言を引用しながらも、ご自身の真理を明らかにされました。