今週のメッセージ2020/12/6)

「言葉を失うほどの恵み」 ルカ1:1−25
 

  キリストの福音は単なる精神的な教えや人々の個人的な心 の問題を扱うだけものもではありません。もちろん単なる 理念や哲学でもありません。これは私たち人類の歴史に刻 まれた確かな出来事です。
 著者のルカは、すでに多くの人々 が手掛けてきたキリストの福音を順序立てて書き記し、 テオフィロの信仰を強めようとしました。
 ユダヤのヘロデ大王は、ローマが共和政から帝国へと移 り変わる時期にユダヤを統治した人物です。祭司ザカリア と妻のエリサベトは神様に従う忠実な歩みを続けていまし た。
 けれども二人には子どもがいませんでした。そんな ザカリアが神殿で香をたくという祭司として極めて重要な 務めを果たすことになった時、天使が現れ、男の子の誕生 を告げられます。
 それは彼らが長い間祈り続け、願い続け て来た切なる求めに対する神様からの答えでした。

 
 天使は待望の息子がどのような器として神に用いられ るようになるのかを説明しています。けれども、ザカリアはにわかにこれを信じることができませんでした。
 しかし言葉を失うほどに大きな恵みは、救い主を待ち 望むあなたの上にも豊かに注がれるのです。