今週のメッセージ2021/2/14)

「流浪の民に伴う主」 ヨハネ7:1−24

 

  兄弟たちが仮庵祭へ出立すると、イエス様ご自身も言わばお忍びで都へ行かれました。光は闇の中で輝いていると証しされているキリストが、この時はあえて内密に都に上り、祭で賑わう人々がご自身について話されている噂話の生の声に耳を傾けられたのでしょう。けれども祭も半ばを迎えた時、主が神殿の境内に上って教え始めると、人々はその教えに大変驚いたのです。

 イエス様は仮庵祭のために神殿に出向いて神様を礼拝しているつもりで集まって来た人々に向かって「あなたたちはだれも律法を守らない。なぜわたしを殺そうとするのか」と断言されるほど、強いご覚悟をもってみ言葉をお語りになりました。これを受けて人々は「あなたは悪霊につかれている」と反論しますが、キリストはご自分が行われた1つの業を引き合いにだされました。

 これは福音書の文脈によれば5章にあるベトザタの池のほとりで38年間病に苦しんでいた人を安息日に癒されたその御業を指していると考えられます。安息日に割礼が施されるのであれば、安息日に人が癒されることに何の問題があるのか?うわべではなく、正しく裁くべきではないかと主は言っておられます。