今週のメッセージ(2021/3/14)

「あなたはどなたですか」 ヨハネ8:21−30

 

  東日本大震災で被災した中学生が、直後に行われた卒業式の答辞で「天を恨まず」と語っていました。やり場のない怒りを天にぶつけるのではなく、前を向いて生きようとする言葉が多くの人々の心に響きました。しかし、今も多くの方々が避難生活を送っておられます。私たちはその苦しみを十分に理解することは出来ないかもしれません。けれども、少しでも苦しみに寄り添い支え合う心を大切にしたいものです。

 今日の箇所でイエス・キリストは、ご自身の言葉の真意を人々が正しく汲み取ることができない理由を23節で「あなたたちは下のものに属しているが、わたしは上のものに属している」からだと説明しています。そして「わたしはある」という名前とその実体について悟るようにとキリストは語られました。それはまさに、かつて神様がモーセに宣言された、ご自身の名前そのものでした。キリストは神の御子として、まことの神がどのようなお方であるのかを、この福音書の中で次々に宣言されたのです。

 6:48 わたしは命のパンである。

 8:12 わたしは世の光である。

 0:9 わたしは門である。

 10:14 わたしは良い羊飼いである。

 11:25 わたしは復活である。

 14:6 わたしは道であり、真理であり、命である。

 15:1 わたしはまことのぶどうの木。