今週のメッセージ(2021/3/21)

「自由をもたらす真理」 ヨハネ8:31−38

 

  アメリカで最も古く、また世界的に最も権威あるとされるある大学の紋章には「真理」という言葉がラテン語で綴られています。日本の国立国会図書館・本館ホールにも「真理」という言葉がギリシア語と日本語で刻まれています。学問において、また知識において大切なことは、それが正しいこと、普遍的で偽りがなく、真実であること、つまり「真理」であることです。

 イエス・キリストは御自分を信じた人々に「わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする」と言われました。

 真理を意味するギリシア語アレーセイアには「隠蔽がないこと」という語源的な意味があるとされています。不都合なものが隠されておらず、偽りがなく、真実なことが明確にされているものこそ「真理」だとギリシア人たちは考えたのでしょう。

 その真理と言う言葉が新約聖書の中で最も多く出て来るのがヨハネによる福音書です。真理は、主イエス信じ、御言葉にとどまり、弟子となって従うすべての人に迷信や蒙昧、過剰な恐れや束縛などから解放し、自由をもたらすものなのです。