今週のメッセージ(2021/3/28)

「死の味を知ることなく」 ヨハネ8:39−59

 

 信じる相手を殺そうする。そんな相矛盾する思いを人々が抱くようになったのは、イエス・キリストが彼らの内面にある罪を指摘し、明らかにされた結果でした。その時、人々はイエスがご自分について語られた言葉の意味にも気付き、受け入れがたい思いを抱いたのです。

 曲がりなりにも神を信じていた彼らは、「あなたがたがは神から聞いた真理を語るわたしを殺そうとしている」、「わたしの言葉を聞くことができないのは、あなたがたが悪魔である父から出た者、その欲望を満たしたいと思っているからだ」と語るイエスに我慢できなくなりました。主は「わたしの言葉を守るなら、その人は決して死ぬことがない」とも語られました。しかし、この力強い約束の宣言に対しても、人々はこれを悪霊に取りつかれた者の発言であると一蹴しています。

 イエスは2度、自分の栄光を求めていないと明言しています。けれども、人々の目に、イエスは許し難い存在としか映りませんでした。イエス・キリストは罪のないお方でありましたが、人々の怒りを買い、殺される理由はあったのです。それは私たちの罪を明らかにし、その罪を自ら贖うために十字架で死なれるためでした。このイエスの死によって、私たちの罪は赦され、キリストはご自身の死をもって私たちの死を打ち破り、よみがえられるのです。