今週のメッセージ(2021/4/18)

「御業の中心」 ヨハネ9章

 

 旧約聖書の詩編146:8やイザヤ35:5には、神が「見えない人の目を開いてくださる」といった約束の言葉が記されています。けれども、旧約には実際に見えるようになったという事例はありません。まさにヨハネ9:32で癒された人が「生まれつき目が見えなかった者の目を開けた人がいるということなど、これまで一度も聞いたことがありません」と証言している通りです。

 しかし、イエス・キリストは、このような神の約束を成就させるお方として、ご自身が救い主であることのしるしとして癒しの業を行われました。癒された人は、イエスへの敵対心によって疑心暗鬼になった人々から問い詰められ、追放されることになってしまいました。思いもよらぬ時に近づいて来られた主イエスが目に泥を塗り、シロアムの池に行って洗いなさいと命じられた言葉に従ってからの彼の人生は大きく変動することになりました。

 見えるようになった喜びもつかの間、尋問され、追放されたのです。けれどもまことの羊飼いである主は、彼を見つけ出し、まことの救いへと導いてくださったのです。