今週のメッセージ(2021/6/13)

「主イエスの入城」 ヨハネ12:12−19

 

  主イエスはしばらくぶりにベタニアで一泊された翌日、エルサレムの都へ入城されました。過越祭のために各地から集まっていた多くの人々はその情報を得ると椰子の枝を手に取り、イエスを出迎え、ホサナと叫び続けたと記されています。けれども、歓喜と熱狂に満ちあふれた人々の前に、主は子ロバに乗って現われました。戦いに勝利した将軍が凱旋するような軍馬や戦車ではなかったのです。それでも人々の熱狂が醒めることはありませんでした。

 後に、弟子たちはこの出来事が旧約聖書の預言に基づくものであることに気付きます。そのように気付くことができたのは主イエスが約束された聖霊のお働きによるものでありました(ヨハネ16:13)。

 仮庵祭(秋の祭)で屋根材に使われる椰子の枝葉が、春の祭である過越祭において、主イエス歓迎のために用いられたことは、黙示録における天での礼拝の光景を思い起こさせます(黙示7:9-10)。真理の霊である聖霊は、私たちをあらゆる真理に導き、主イエスの栄光を現します。そして主イエスは命の水の泉へと私たちを導いてくださるのです。(黙示7:17)