今週のメッセージ(2021/8/15)

「主イエスのご薫陶」 ヨハネ15:18-16:4

 ヨハネ5:16には「ユダヤ人たちはイエスを迫害し始めた。」と記されています。ベトザタの池で主イエスが38年も病気に苦しんでいた人を癒されたことが原因でした。その後、何度も命を狙われていた主は、ついに十字架の時を迎えることになります。ここでキリストは弟子たちが直面するであろう迫害という困難について改めて語られました。

 主はあの山上の垂訓と呼ばれる公生涯の初期から「義のために迫害される人々は幸いである。天の国はその人たちのものである。わたしのためにののしられ、迫害され、身に覚えのないことであらゆる悪口を浴びせられるとき、あなたがたは幸いである。喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。あなたがたより前の預言者たちも、同じように迫害されたのである」(マタイ5:11-12)と教えておられましたし、マタイ10章でも迫害について詳しい予告をされています。それは十二使徒の任命と派遣に続いて語られたものでした(マタイ10:16-25)。

 今日の箇所ヨハネ15:18-27は、特にこのマタイ10章で主が語られた教えが前提となっており、そのおさらい、要約的なものとなっていると考えてよいでしょう。その上でさらに主は、真理の霊である聖霊が来られると述べ、さらなる聖霊のお働きへのメッセージへとつながっていくのです。