今週のメッセージ(2021/9/26)

「主と一つにされて生きる」 ヨハネ17:20-26


 本日で「大祭司の祈り」とも呼ばれる主イエスの長い祈りの箇所が終わります。ここに記された祈りは美辞麗句や推敲された文章のような理路整然としたものではありません。むしろ内容の重複や前後のつながりを取りにくいものです。けれども逆を言えば、まさに主イエスの生の声と思いがほとばしり出ているのだと感じることができます。

 罪のない命と光そのものであるお方が、世の罪を取り除く神の小羊として十字架で贖罪の死へ向かわれる時に奉げられた祈りの真実さ、ご自身の死によって、罪と死を打ち破ろうとしておられる主の真摯な姿に私たちは胸を打たれます。と言うのも、ここで主がなされた祈りは、当時の弟子たちばかりでなく、彼らの伝道によって主イエスを信じるすべての人のための祈りであり、それはすなわち私たち一人一人のための祈りでもあるからです。

  主イエスが御父と一つであるように、私たちも主にあって一つとされますように。その豊かな愛と聖霊の導きのうちに教会が一つとなり、この世にあってキリストの福音を宣べ伝え証しする者となるために祈り続け、証ししましょう。