今週のメッセージ(2021/11/28)

「トマスを愛された主イエス」ヨハネ20:19-31

 

 復活されたキリストはマリアに現れたその日の夕方、弟子たちの前にも姿を現されました。主は重ねて平和を告げられると、弟子たちを伝道のために派遣し、聖霊を受けるようにとお命じになり、罪の赦しに関する権威を授けられたのです。

 この描写の構造はマリアに対する13 節の天使たち、15 節の主イエスの御言葉と同様の構造を持っています。マリアには「なぜ泣いているのか」と尋ねたことに続いて「だれを探しているのか」と問うています。そのキリストが弟子たちには重ねて平和を告げられた後に弟子たちを伝道へと派遣し、聖霊を受けることを命じ、罪の赦しに関する権威を授けられました。

 けれども、その場に居合わせなかったトマスにとっては面白くありません。仲間が喜びながら語るのを聞くと、それはなおさらのことでした。彼は復活の主イエスを見るだけではなく、主の釘跡に触れ、脇腹に手を入れなければ決して信じない、と意固地なまでに主が復活したと語る仲間の証言を拒んだのです。

 それから八日後、主は再び弟子たちの前に現れて平和を告げられると、トマスに向かってあの有名なみ言葉を語りかけられました。「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。・・・信じない者ではなく、信じる者になりなさい」と。