今週のメッセージ(2022/1/16)

「聖霊が降る」使徒 2:1-13

 

  主イエスの復活から 50 日後の五旬祭(ペンテコステ)の日、聖霊が弟子たちに降ることによってキリスト教会が誕生しました。彼らは聖霊に満たされ、異言を語り、神の偉大な御業をたたえると共に、キリストの復活を力強く証しする証人として立ち上がったのです。この五旬祭についてはレビ記 23:15-21 に記されており、新穀、パン、ぶどう酒、小羊などの生贄が焼き尽くす捧げ物として規定されています、その祭儀とペンテコステの日に弟子たちが経験した出来事との連関について詳しいことはよく分かりません。それは著者ルカにとって執筆目的外のことであったからだと考えられます。

 大切なことは、主イエスが約束の聖霊を待ち望むようお命じになり、この聖霊によってキリストの証人としての力が与えられ、福音が全世界に伝えられるということです。事実、諸外国からエルサレムへと移り住んでいた敬虔なユダヤ人ばかりでなく五旬祭のために巡礼に来た多くの人々がこの日のうちに水のバプテスマを受けて仲間に加えられています。人々の中には弟子たちが聖霊に満たされて異言を語っている姿に驚き、つまずく者もいましたが、弟子たちのある者が本来知っているはずのない諸外国から来た人々のそれぞれの言語で祈る姿に圧倒されたのです。けれども、その言語を知らない人にとってこれはまさに異言として受け止められるべきものでした。その異言を理解できた人たちは「神の偉大な業」が語られていると知って驚き、理解できなかった人たちは「酒に酔っている」としか受け取ることができませんでした。けれども神はこの人知を越えた業によって最初の福音宣教を行い、教会を生み出し、キリスト教をスタートされました。ですから私たちも聖霊を求めて祈り、伝道の力を頂いて前進しなければなりません。