今週のメッセージ(2022/1/23)

「高挙のイエス、降る聖霊」使徒 2:14-36

 

 本日の箇所は、使徒ペトロが語ったキリスト教会最初の説教です。この説教が語られた時、著者のルカが現場に居合わせたとは思えません。名も知らぬ誰かがペトロの語った言葉を記録に残しておいたものをルカが用いたのでしょう。

 ペトロは旧約聖書の御言葉を引用しながら語っています。彼はまず、弟子たちが聖霊に満たされて異言を語るようになったことはヨエル 3:1-5 によって預言されていたことであると指摘しました。

 続いて使徒 2:22 からはナザレのイエスこそ、神ご自身によって証明、公示、宣言された主であり、メシアであることを示しました。にもかかわらずユダヤ人たちはイエスを十字架に付けて殺したことを指摘します。しかし、主は復活されたと詩編 16:8-11 を引用しつつペトロは語りました。このように十字架で死なれ、復活されたイエスは神の右に高く挙げられ、約束の聖霊を注いでくださったというのがペンテコステに起こった出来事に対するペトロの説明でした。

 さらにペトロは詩編 110:1 を引用し、十字架で死なれたイエス様を力強く証ししました。

 このように主イエスの十字架と復活がなければ聖霊の油注ぎは起こり得ず、また聖霊の満たしによって力を得ることでイエス・キリストを証しする力が与えられるということが、教会の発足当初から明確に証言されています。私たちも十字架の主を見上げ、復活のキリストを崇め、聖霊の充満と異言の祈りによって力強くキリストを証しする者とならせて頂きましょう。