今週のメッセージ(2022/2/6)

「主イエスの御名による奇跡」使徒 3:1-10

 

  春立や見古したれど筑波山(小林一茶)。初代教会の姿を描いた使徒言行録を紐解く度に、使徒たちを通して最初になされた偉大な奇跡として、生まれつき足の不自由な男が癒された物語に胸が躍ります。著者のルカは、生まれたばかりのキリスト教会において、人々の間に恐れが生じたのは、使徒たちによって多くの不思議な業としるしが行われていたからであると説明しています(使徒2:43)。さらに彼らは、毎日ひたすら心を一つにして神殿に参っていたと記されていますが(使徒2:46)、ペトロとヨハネが午後 3 時の祈りの時に神殿に上った時に癒しの奇跡が現わされました。これに続いて使徒たちは癒された男の姿を見て驚いた人々に福音を語ります。さらには議会でも証言するようになりました。

 力強い御業の背後には常に祈りがあります。神の御子である主イエスご自身も、人里離れた所に退いて祈っておられたように(ルカ 5:16)、教会はその誕生の当初から熱心に祈り続けたのです(使徒 1:14、2:42、12:5)。

 人々は癒された男の身に起こったことに我を忘れるほどに驚いたのですが、私たちは群衆の熱狂よりもさらに熱く聖霊に燃やされた心で祈り、主イエス・キリストを宣べ伝え続ける人々の群れとしての教会でありたいと強く願います。